筋肉は揉んではいけない?
2018.12.04
 以前にも書いたのですが、いろんな有名な治療家、ゴッドハンドと呼ばれるような先生方のセミナー動画を見ることがあります。最近の多くの治療家先生は、筋肉を揉むと筋繊維を傷つけるので良くない、揉み返しがきてかえって筋肉を硬くする、といったことを言っておられます。また、テレビかなにかで、ふくろはぎを揉むのは危険、揉まずに、ふくろはぎはさする程度でいい、という先生もいらっしゃるようです。一方で、それとは逆に、筋肉に痛みを感じる程度の圧刺激を入れて初めて脳が「ココが悪いから筋肉を緩めよう」という反射がおきる、という理論で治療している先生もおられます。
 確かに、やみくもに体に強い圧を入れるのは不必要だと思います。施療する側も無駄なエネルギーを使い、効率が悪いです。しかし、筋肉の深いところに痛みを起こす硬結(トリガーポイント)がある場合、その箇所に確実に刺激を入れるためにはある程度の圧が必要で、結果少し痛みがあるくらいの圧になることもあります。ふくろはぎはさする程度でいい、といっても明らかに筋繊維の硬結、痛みがある繊維がある場合はさすった程度では硬結はとれません。注意しなければいけないのは、静脈瘤のある方、糖尿病で壊死がある方、はさする程度にしたほうが良いと思います。
 筋肉の硬結、それも慢性化して石灰がたまって硬くなったような筋繊維は、多少強圧刺激をいれて、乳酸などの疲労物質や石灰を外に出してあげる施療は、どうしても必要です。強い圧で筋肉が固くなるなら、体をぶつけあう格闘技などのコンタクトスポーツをやっている人などガチガチになってるはずです。また、リラク系に良く行く強い圧が好きな方で、そのせいで体が固くなった、などという話は聞いたことがありません。必要であれば、筋肉に強い圧は必要です。

 今回は、名もない整体師の主張でした。 

2018.12.04 17:50 | 固定リンク | 未分類

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