新米
2020.12.07

 先日、会社員時代の同期が新米を送ってくれました。彼は、今年、会社を定年退職し、実家の農家を継いでいます。
 その新米を、日曜日の朝、家族三人でいただきました。炊き上がったご飯の、一粒一粒が、白くて、光っていて、本当に美しかったです!もちろん、口に入れた時の味わいは、「ああ、日本人で良かった...。」と思わずにいられないくらいでした。
 LINEでお礼を伝えたら、その返信に「おっ!」となってしまいました。内容は
「喜んでもらえて嬉しいです。米作りは手間もコストも掛かりますが、元気なうちは趣味の一つとして続けようと思います。」
というものでした。
 まさしく、風の時代の働き方だな、思いました。「趣味」と言ってますが、手間もコストもかかるし、生活のための生業ですから(ちなみに、彼も私も、まだ年金支給の年齢ではありません)、遊びではありません。彼は楽しみながらやっている、ということを「趣味」と表現したんだと思います。そして、そのお米を喜んでくれたら嬉しい、と。
 私が若いとき、会社の上司から、「嫌な事を我慢してやってるから給料をもらえるんだ。好きな事やってられるんなら、それは趣味だ。逆にお金を払わなければならない。」と言われたことがあります。この言葉はとても記憶に残っています。尊敬する上司でした。全員が全員、とまでは言いませんが、この時代はこういった考えが多かったと思います。
 しかし、これからは風の時代。
「仕事が楽しいからやっている。自分の仕事を、人が喜んでくれたら、それも嬉しい。」
ひとりでも多くの人がこんなふうに言えたら、世の中は変わると思いませんか?
2020.12.07 11:35 | 固定リンク | 未分類

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