お客様から聞いたいい話
2020.12.13
先日、ある女性のお客様から聞いたお話です。
なん日か前に、友達から電話がありました。その方は、中学の時、ご自分の妹さんと同級生だったのですが、生徒会の仕事で一緒になり、とても明るく、聡明で、とても仲よくされていたそうです。
ところが、あとで知った事ですが、彼女は事情があって親戚の家で育てられ、とてもつらい思いをしていたのですが、学校ではそんなそぶりは少しも見せなかったそうです。
電話はデンマークからの国際電話でした。彼女はデンマークの男性と結婚していました。言葉がわからないデンマークに移住して、昼間は清掃の仕事、夜は語学の学校に通ったそうです。そして、今は幸せなご自身の近況を、まくしたてるように話してくれたそうです。その中のエピソードです。
ある日、旦那さんと自分の分の夕食のお惣菜を買って、バスで帰宅したのですが、ところが、買ったお惣菜をバス停に忘れてきてしまいました。その事を旦那さんに謝ると、旦那さんは
「家にあるものを食べればいいよ。それより、きっとホームレスの人があたたかいご馳走を食べることができて、よかったじゃないか。」
と言ったそうです。
そして、デンマークの生活でおきたいろんなエピソードを、「私、こんなに幸せなんだよ!」と言わんばかりに話し続けたそうですが、それが嫌味な自慢話にちっとも感じなかったそうです。
施療しながら、この話を「いい話だなあ...。」と聞いていたのですが、なぜか鼻水がとまらなくなり、困りました。これはきっと私に起きた浄化現象です。
そして、昨日、娘がなぜか子供のころに好きだった絵本の話を教えてくれました。「100こめのクリスマスケーキ」という本が好きだったそうです。お話は、(知っている人も多いと思いますが、)ネタバレにならない程度に書くと...
クリスマスイブの日、あるケーキ屋さんがお客さんに売るためのクリスマスケーキを99個作りました。そして100個目、これは自分のために大きなケーキをつくりました。お店がはじまると、99個のケーキはすぐ売れてしまいました。その後、お母さんと小さな女の子がケーキを買いに来たのですが、ケーキが売り切れていたので、女の子は泣き出してしまいました。すると、ケーキ屋さんは、「どうぞ」と言って自分のために作っておいたケーキを差し出しました。
ケーキが無いクリスマスイブを迎えたケーキ屋さん、すると女の子から素敵なプレゼントが届きました...。
というようなお話です。娘からこの話を聞いて、また鼻水が出ました(汚くてすみません)。きっと、これも浄化現象です。